趣のあるディテールは、デザインでさらに輝く。
煉瓦づくりの國武絣倉庫など日吉町が誇る懐かしく美しい風情を、
クラシカルな風合いや現代的な意匠で表現しました。
開放的な地だからこそ、時を経ても色褪せない存在感が必要です。
正面だけではなく全方位を丁寧に造り込む。
それがグランフォーレの景観への想いです。
シャープな縦のラインと彫りの深いデザインが、
変化のある表情を生み出す北面の佇まい。
遠景も近景も、その美しさは変わりません。
伸びやかな南面は、心地いい暮らしの象徴のひとつ。
この地は、都心エリアでありながら、
開放感を享受できる稀少なロケーションです。
採光や通風を高め、心解き放つ眺めをお届けするために、
敷地計画から空間設計までトータルに配慮しました。
エントランスアプローチは、奥へと導く植栽帯、
その先にゲートのような意匠とガラス張りの透明感を設え、広がりの中にも洗練された趣を演出しました。
歩みを進めるほどに、邸宅としての誇りが心に満ちてくるひととき。
潤いの緑と共に、年々風格を増す佇まいです。
Material Plan
繊細に創り込まれたタイルは、光の加減で陰影が生まれ、触れたくなる温かみがあります。
時を経ても変わらず、風合いを増してゆく素材だけを厳選し、この街と調和しながら歳月を重ねる姿勢を表現しました。
自然の温もりを感じる空間美を陽光が照らし出し、
天井まで伸びる開放的なガラス扉で
内外をつなげたエントランスホール。
やわらかな気品を感じさせる迎賓空間を抜けると、
独立性のある静穏なラウンジが迎えます。
ライブラリーのような表情と重厚な落ち着きが融合し、
ゲストとの待ち合わせや憩いのシーンを優雅に彩ります。
Architectural Design
株式会社
エヌプラス アーキテクト デザイン オフィス
代表取締役 一級建築士
中村 正次郎
Syojiro Nakamura
日吉町は、都市の賑わいと歴史の面影を併せ持つ魅力的な街です。
そこで、情緒あるレンガ調のタイルを採用しながらも現代的であり、
かつ街並みに溶け込む造形を目指しました。
またエントランスホールとラウンジをそれぞれに独立させることで、
迎賓から安息へと続くおもてなしを表現。
素材をさらに美しく見せる採光や照明計画にもこだわりました。
自然を暮らしに取り込むこと、そこに住まう方が心地よく過ごせること、また環境に溶け込む建築を目指してプロジェクトに着手。各種建築などの企画、設計、監理から、建物デザイン、インテリアデザインなどを行い、幅広い空間づくりに取り組んでいます。